モントキアラに行こうとセガンブへ

Mont Kiara, Segambut

クアラルンプールで日本人に人気のある街の一つに、モントキアラ Mont Kiara という街があるそうです。

 

モントキアラに行ってみたいと思います。

 

マップで確認すると、モントキアラという街は、駅から離れているところに立地していることがわかります。

私はタクシーがキライです。タクシーは海外でもキライですし、日本でももちろんキライなのです。

ではバスは?というと、バスはバスで路線がよくわかりません。

そんな性格なので、バスもタクシーも使わない交通手段で行くしかありません。

電車で近くまで行き、そこから歩いて行ってみることにしました。

上のマップで、ポイントされているところが最寄駅である セガンブ Segambut 、画面中央よりやや左下のあたりが モントキアラ です。

ここが国鉄MRTの セガンブ Segambut という駅です。

ホームはこんな感じ。

 

ホームの裏は森林?です。

策があるだけで、何もないです。


KLセントラル駅からそれほど離れていないにもかかわらず、この のどかさ です。

こんなところにモントキアラ Mont Kiara が本当にあるのでしょうか。

国鉄MRTのセガンブ駅 Segambut は、無人駅でした。

改札は完全スルー。チケットの有無など誰もチェックしません。

カウンターはあれど、駅員はなし。

帰りのチケットはどうすればいいのか、一抹の不安を抱えながら、改札を出ました。

 

 

改札の外からホームを見ると、こんな感じです。

そしてこれが駅の外観。

日本の田舎の駅のようです。

とても首都とは思えません。

 

国鉄MRTの駅はだいたいこんな感じで、なんだか全般的にやる気ない感じです。

駅前は工事中?で、足下の道は土。

舗装もされていません。

 

工事車両用と思われる未舗装路が続いています。

高架下です。

上は道路になっています。

 

駅近辺は、こんな感じの工事現場でした。

 これから何かできるのか?

機材はあれど、人はナシでした。

進捗しているの? 今日は休みなの?

これは、高架を登ったところです。

幹線道路となっていました。

ヒト気はありませんが、クルマはたくさん走ってました。

道路脇は、このような感じです。

民家なのか、会社なのか、何かの作業場なのか。

何かはわかりませんが、荒れ気味でした。

ヒト気はありませんでした。

 

水たまりなのか、沼か池なのか?

あまりキレイではない水が溜まっています。

衛生的ではなさそうな雰囲気が漂っています。

クアラルンプールは、暑い上に雨も多い熱帯雨林気候です。

放っておくと、自動的にこのような草木が生い茂ってしまうのでしょう。

 

見づらいですが、ニワトリが数羽いました。

食肉用か、取卵用か、誰かに飼われているのか。

だとしたら、奥の建物に人が住んでいるのか。

誰かの家だとした、あまり裕福そうな家には見えません。

 

 

モントキアラに向かってズンズン歩いて行くと、団地?のような住宅エリアに着きました。

この住宅地、少し変です。

道路を挟んで左側と右側で建築物がまるで違います。

 

左側は、この写真の左側のように高層のコンドミニアムが幾棟も連なっています。

右側は、この写真の右側のように、一段低くなった土地に低層の戸建ての家屋が建っています。

 

戸建て側はこのような感じです。

植木や洗濯物があることから、ここに人が住んでいる様子が伝わります。

 

一応歩道はありますが、荒れていてまともに歩けません。

路面が凸凹であることもそうですが、歩道と車道の間に草木が生い茂りまくっていて、その枝葉が歩道までせり出しています。

当然、歩いている人などいません。

歩道と車道を行き来するのも、草木が邪魔で困難でした。

 

高層コンドミニアム側はこのような感じです。

空高く見上げる感じです。

 

戸建て側との落差が激しすぎます。

この道、やたらと路駐のクルマが多いです。

コンドミニアム側の住人のクルマなのか、戸建て側の住人のクルマなのか。

 

駅から遠いので、クルマが必須な土地なのでしょう。

ここは、歩道?

歩道といっていいのか。

ここ、歩いていいのか。

歩きづらいです。

路駐してあるクルマです。

よく見ると 秋名スピードスターズ のステッカーが貼ってあります。

あの頭文字Dでおなじみの 秋名スピードスターズ です。

秋名スピードスターズ のクアラルンプール支部があるのでしょうか。日本のマンガがここクアラルンプールでも読まれていると思うと、少し嬉しいです。

 

 

PRIMA DUTA というコンドミニアムの名前と思われます。

コンドミニアムの入り口には守衛さんが常駐していました。

これならセキュリティも安心と思いきや、意外と誰でも通しているように見えました。

門番がいるからといって、そんなに安心もできないんだなと思いました。

 

 

また別のコンドミニアムです。

PRIMA RIA という名前です。

 

このようなコンドミニアムが幾つも連なっています。

コンドミニアムにも高層棟と低層棟があるようです。

クレーンが見えますので、まだまだ建設してこれからも増やしていくようです。

 

買う人は、住む用なのか、投資目的なのか。

 

これは、コンドミニアム側の歩道です。

よく整備されていて、とても歩きやすいです。

そして高々とした壁が築かれています。

 

貧しい人には絶対に越えられない壁。

色々なものを隔てている壁です。

 

戸建て側に壁はありません。

低い土地に建っています。

 

貧富の差を隔てる道路。

高層サイドは、この先もずっと延々と続いています。

確かにこの先に、モントキアラ がありそうな予感です。

戸建てサイドはこんな感じです。

隣家との距離感は近いです。

高層コンドミニアムに比べると、どうしてもショボく見えてしまいます。

 

昔は、これでもクアラルンプールの中では立派な建物だったのでしょう。

ここの住人は、クアラルンプールの中でも勝ち組派だったのかもしれません。

クアラルンプールが発展してきたのは、ここ20年ほど。その急速に進む発展に取り残されたような住宅と住人、という感じがします。

 

道一本隔てただけで、この落差はスゴすぎます。

ここの住人たちは、どういう思いでいるのでしょう。

 

おそらく元々古くから住んでいるのが戸建て側の住人で、そこに後から高層コンドミニアムが建って新しい住人がやってきたのでしょう。

昔ながらの暮らしを今も戸建て住宅で守っている人と、新しく開発された土地に引っ越してきた人。

「ここはオレたちが元々住んでいた土地だ!新参者どもがでかい顔をしおって」などと、少なからぬ摩擦がありそうな気がしてなりません。

 

かなり何十分も歩きましたが、結局モントキアラにはたどり着けませんでした。

帰りの航空便の時間も迫っていたこともあり、写真の場所まで行ったところで断念し、引き返しました。

 

モントキアラは遠かった。

クアラルンプールはクルマ社会であることを強く認識しました。

クルマでないといけない街も多いのだと。

 

東京では、電車で移動するのが基本で、駅から徒歩圏内に住む、というのが常識です。

残念ながら、その常識はもろくも崩れ去りました。

 

電車に乗ってて思いましたが、カネ持ちは普段、電車には乗らないようです。

電車は貧乏人のための移動手段で、カネ持ちは普段からクルマで移動するもののようです。

 

モントキアラに住んでいる住人は、街が駅から遠くてもクルマで移動するから困らない、と考えているのかもしれません。

 

日本人も多く住むというモントキアラ。

次来た時は、バスかタクシーか、クルマでリベンジしたいです。