鉄道路線 MRT、LRT、KLモノレール

MRT, LRT, KL-Monorail

クアラルンプールの都市鉄道には、KTM、LRT、KLモノレールの3つがあります。

KTMはマレーシア国鉄です。2路線あります。

LRTは私鉄です。3路線あります。

KLモノレールは1路線です。


モノレールが通っているあたりがいわゆる都心といわれるエリアで、KTMは郊外と都心とをつなぐ路線、LRTはその中間、といえるかと思います。


今回の旅では、LRTとKTMを使いました。

写真は、LRTのバンサー駅 Bnagsar の様子です。

LRTは駅も列車もキレイです。

路線案内も見てのとおりちゃんとしています。

こちらがLRTのチケット。

コイン型です。

写真は撮り忘れましたが、チケットは自販機で購入します。

液晶画面のタッチパネルで、路線と行き先駅を選択しておカネを投入すれば、買えます。

英語表記も可能なので、誰でもできると思います。

改札に入るときは、このコインをかざせばゲートが開いて通過できます。

改札を出るときは、コインを投入すればゲートが開いて通過できます。

 

LRTは、自販機でチケットが購入できますし、ホームも車内もキレイで、何の問題もないと感じました。

 

問題は国鉄KTMの方です。

写真の前方に見える窓口は、KTMのチケットカウンターです。

昔クアラルンプールにきた時は、KTMも自販機でチケットが買えたと記憶しています。
認識できる紙幣の種類が限定されており、すっごい不便だった覚えがあります。
しかし今は、窓口カウンターでしかチケットが買えないようになっていました。
脇にチケットの自販機と思しき機材が置いてありましたが、稼働していませんでした。

チケットカウンターに行って、窓口のお姉さんに行き先を告げると、ワン シックスティー One Sixty.(1.60RMのこと)などと言われますので、現金を支払うと買えます。
地元の人はみんな、SuicaやPASMOのような非接触ICカードを持っていて、それで電車を利用していました。

この写真のものが、KTMのチケット。

紙切れです。
改札に入るときは、この紙を係員に見せて通過します。
改札を出るときは、この紙切れを係員に渡します。
ということなので、改札は自動改札ではなく、すべて有人改札であります。  

LRTのコイン型チケットに比べると、なんとも安っちいケチった感が伝わってきます。

KLセントラル駅のKTMのホームの様子。
KTMのホームは地下にあります。
なぜか、いつも薄暗いです。
KTMのホームの様子。
利用者はそれなりに多かったです。
写真では少しわかりづらいですが、日中なのに薄暗い中、電車を待ちます。

KTMの車内の様子。

あれこの窓だけ、すりガラスのようになっているのかなと思ったら、違いました。
窓ガラスが割れて、ヒビが入っているのです。
しかも、これ一枚だけたまたまというレベルではありません。私がざっと見た感じ、2〜3車両に1枚はヒビの入ったガラスがある、という状態でした。
日本だと、割れた窓ガラスをそのまま放置するどころか、窓ガラスが割れただけでもうニュース沙汰ですが。
日本では考えられませんが、ヒビの入ったガラスも放置するのが、マレーシアの国鉄MRTでは一般的なようです。

これはまた別の車両の窓ガラスです。

左下のあたりを見てください。

こちらに至っては、ヒビどころではなく、穴が開いてしまっています。
危ないというのはもちろんありますが、それよりも、雨が降ったら中の人濡れちゃうじゃん、と私は思いました。

写真は、KTMのセプテー Seputeh という駅です。

セプテーは、KLセントラルから2駅のところにある駅です。

 

写真はセプテー Seputeh 駅の改札です。

見ての通り、無人駅でした。

写真はセプテー駅のホームの様子。

遠くに見える高層ビルが、KLセントラルの街並みです。
セプテー駅は、KLセントラル駅から2つ目なので、KLセントラルからそんなに離れていません。
都心から2駅目の駅がすでに無人駅だなんて、驚きです。

セプテー駅で、暑い中、いつくるとも知れない電車をじっと待ちます。

待ってる客は、隣の兄ちゃんと私の二人のみ。

涼める場所もなく、ただ汗を流すのみ。

写真は、KTMのセガンブSegambutという駅です。

セガンブ駅は、KLセントラルから4駅行ったところにある駅です。

 

セガンブ駅では、ちらほら降車客もいました。

セガンブ駅も改札はフリーで、係員はいませんでした。

セガンブ駅の外観です。

非常に小ぢんまりとしています。

セガンブ駅の反対側ホームの改札にあるチケットカウンターには、駅員がいました。

そこで帰りのチケットを買うことができました。

 

国鉄KTMは、だいぶやる気がない鉄道だなー、という印象を持ちました。

チケット自販機がなかったり、ホームが薄暗かったり、車両の窓が割れていても放置していたり、都心から2駅しかきていないのにもう無人駅だったり。

別の項で書きましたが、無賃乗車も野放しで、料金の取りっぱぐれも日常的に発生していると思われます。

 また、本数がLRTより少ないのか、20分くらい待つこともありました。


基本、チケットが紙切れでできているので、改札を自動改札にするとができず、かといってすべての駅を有人改札にできるわけでもなく。

改善すべき点は多そうですね。




 

写真は、KLモノレールのレールを下からみたところです。

日本の鉄道やモノレール路線に比べると、なんだか貧弱に見える造りでした。

安全性に問題はないのか?と少し気になりました。

まあ大丈夫なんでしょうが、何かあってからでは遅い気が。。

こちらもKLモノレールの線路です。

なんかスカスカしてますね。

日本だと、こんな風には作らないでしょうね。